ホピ族の預言とは?アメリカ先住民族に伝わる終末預言

2024.07.29 預言・終末論
ホピ族の預言とは?アメリカ先住民族に伝わる終末預言

ホピ族の預言は、アメリカ先住民族のひとつであるホピ族に伝わる終末論的な予言です。

これらの預言は、世界の変化や人類の未来に関する洞察を含んでいるとされています。

ホピ族の預言の特徴

世界の時代区分
ホピ族は世界の歴史を複数の「世界」に分けており、現在は第4の世界にいるとされています。
各世界の終わりには大きな破壊が起こり、新しい世界へと移行すると考えられています。
環境破壊への警告
預言は、人間が自然を尊重しないことによる環境破壊や気候変動について言及しているとされます。
技術の進歩と精神性の喪失
物質主義や技術の急速な発展が、人々の精神性や伝統的な価値観を損なうことを警告しています。
「真の白い兄弟」の到来
ある解釈によれば、精神的な指導者や平和をもたらす存在が現れるとされています。
※後述する「白人」とは別の存在らしい
浄化の時期
世界的な混乱や困難の時期を経て、最終的には新しい調和の取れた時代が訪れるという考えがあります。

的中した8つの予言

ホピ族の預言には、これまでに的中したとされているものが8つあります。

白い肌の人間の到来
これはヨーロッパからの探検家や入植者の到来を指すと解釈されています。
15世紀末から16世紀にかけて、スペイン人やイギリス人などの白人がアメリカ大陸に到達し、先住民族との接触が始まりました。
満ち溢れる回転する車輪の声(音)
これは自動車の出現と普及を予言したものと解釈されています。
19世紀末から20世紀初頭にかけて、自動車が発明され、急速に普及していきました。
バッファローに似た角が生えた獣の流入
これは牛の導入を指すと考えられています。
ヨーロッパからの入植者が牛を北米に持ち込み、放牧を始めました。
牛はバッファロー(アメリカバイソン)に似た角を持つことから、このような表現になったと推測されます。
鉄のヘビが大地を横切る
これは鉄道の敷設を予言したものと解釈されています。
19世紀中頃から、アメリカ大陸に鉄道網が急速に広がっていきました。
線路と列車の動きが、大地を横切る鉄のヘビに例えられたと考えられます。
巨大なクモの巣が大地に張りめぐらされる
これは電話線や電力線のネットワークを指すと解釈されています。
19世紀末から20世紀にかけて、通信網や電力網が急速に整備され、空中に張り巡らされた電線がクモの巣のように見えたことからこのような表現になったと考えられます。
“石の川”が大地に交錯する
これは舗装された道路や高速道路のネットワークを指すと解釈されています。
20世紀に入り、自動車の普及とともに道路網が整備され、アスファルトやコンクリートで舗装された道路が大地を覆っていきました。
海が黒く変色し多くの生物が死滅する
これは石油流出事故や海洋汚染を予言したものと解釈されています。
20世紀後半から、タンカー事故による大規模な石油流出や工業化に伴う海洋汚染が深刻な問題となり、海洋生態系に大きな影響を与えています。
長髪の若者がやってきて部族の生活と知恵を学ぶ
これは1960年代から70年代にかけてのヒッピームーブメントを指すと解釈されています。
この時期、多くの若者が伝統的な価値観に疑問を持ち、先住民族の文化や知恵に関心を示しました。

人類滅亡を預言しているかもしれない9つ目

ホピ族の預言には、まだ実現していない9つ目があります。

9. 天上にある天国の居住施設が地球に落下し衝突する。その時には青い星が現れて、その後ホピ族の儀式は幕引きとなる。

この預言については様々な解釈や議論が存在しますが、その多くが人類滅亡を示唆しているものではないか? というものです。

宇宙ステーションの落下説
一部では、この預言を国際宇宙ステーション(ISS)や他の大型人工衛星の制御不能な落下を予言したものと解釈しています。
ISSは「天上にある天国の居住施設」に例えられ、その寿命が近づくにつれて、この解釈が注目を集めています。
小惑星衝突説
「天国の居住施設」を小惑星や彗星と解釈する見方もあります。
地球に接近する天体の軌道が「青い星」として観測される可能性があるとし、これが大規模な衝突イベントを予告していると考える人もいます。
精神的・霊的な解釈
一部の解釈者は、この預言を物理的な出来事ではなく、精神的または霊的な変容を示唆するものと考えています。
「天国の居住施設」を高次の意識や霊的な知恵のメタファーとし、それが地上に「落下」することで人類の意識が変容すると解釈します。
地球外知的生命体の到来説
UFO信奉者の中には、この預言を地球外知的生命体の到来を予言したものと解釈する人もいます。
「天国の居住施設」を宇宙船とし、「青い星」をその母船や出身星と解釈しています。
気候変動との関連付け
環境問題に関心を持つ人々の中には、この預言を気候変動の深刻化と関連付ける解釈もあります。
「天国の居住施設の落下」を人類の環境破壊活動の結果としての気候システムの崩壊と捉え、「青い星」を新たな環境意識の目覚めのシンボルとする見方です。
科学技術の進歩と終末論
テクノロジーの急速な発展を背景に、この預言をAIの台頭や仮想現実の発達と結びつける解釈もあります。
「天国の居住施設」を高度に発達したテクノロジーのメタファーとし、その「落下」を人間社会への浸透と捉えています。
文化的終焉の象徴
「ホピ族の儀式は幕引きとなる」という部分に注目し、これを先住民文化の衰退や同化の予言と解釈する見方もあります。
現代社会の中で伝統文化を維持することの困難さを示唆していると考えられています。

まとめ

ホピ族の預言の解釈については議論が続いており、現時点では科学的な裏付けもありません。
また口承で伝えられてきたために曖昧さは否めず、現代の出来事や懸念に合わせて後付けで解釈されている点も無視できません。

とはいえホピ族の預言は、環境保護や精神性の重要性を強調する点で、現代社会に対する警鐘としてインパクトの強いものとなっています。

今後9つ目の預言が実現するのか、実現するのならそれがいつなのか、気になるところです。